概要
10月8日(月)に開催された技術書典5で出店者側として参加しました。 今回は技術書典5の参加レポートと振り返り(KPT)について書こうと思います。
参加して良かった!めちゃくちゃ楽しかった!
技術書典には今回初参加でした。
また、これまでの執筆実績といえばSoftwareDesignに2回寄稿したくらいでした。
そのため、原稿を書いた後の工程はほぼわからない状態で臨みました。
Re:VIEWの存在も入稿の仕方もわからない状態です。
何を書いたか
BFF(BackendsForFrontends)について書きました! 本の内容はこんな感じです。
本当は、下記のようなアーキテクチャで、何かしらのアプリを作るような本を書こうと思ってました。
- クライアント: ReactNative、SPA
- BFF: GraphQL, Next.js
- バックエンド: Rails(APIモード), Go
しかし、8/1(水)の当選通知を受けてから、技術検証を始めるというスロースタートだったので、スコープを絞らないと爆死すると思い、BFFのみに集中しました。
#技術書展 、スコープ絞らないと爆死するぞコレ
— 星 直史 技術書典5 け54 (@NaoshiHoshi) 2018年8月4日
正直、技術検証と執筆を2ヶ月で行うのは結構キツかったです
参加レポート
今回は出店者として参加でしたが、非常に楽しかったです!!
2ヶ月もかけて制作したものが、リアルな本になったことが純粋に嬉しかったです。自分が書いた文章が本になり達成感を感じました。
そして、本が売れていく瞬間はこれまで経験したことがない嬉しさでした。
- 初めて売れた瞬間
- 数分に一冊売れている時
- 事前に買うことを決めた上で買ってもらった瞬間
- 本を読んだ感想をもらった時
すごい、売れる売れる! #技術書典5 https://t.co/DoZpJy9dyI
— 星 直史 技術書典5 け54 (@NaoshiHoshi) 2018年10月8日
ブースの設営自体は改善の余地はありますし、コミュ力のなさを発揮してしまい、@kaibaさんの営業力に嫉妬したりしましたが、現時点で次回の参加もしようと決めています。
また、イベント自体、ここまで人がくるとは思っていなかった点や、後払いアプリが非常に使いやすく、とても満足でした◎
売上
項目 | 計算 | 金額 |
---|---|---|
物理本売上 | 1,000円 * 43冊 | 43,000 |
DL版売上 | 1,000円 * 15冊くらい | 15,000 |
参加費 | 7,000 / 2 | △3,500 |
印刷費 | 物理本 60項40部 | △33,772 |
計 | 売上 58,000 - 費用 37,272 | 20,728 |
黒字でした!!!!!! 人件費は自分だけなので0円です!素晴らしい! 当初、赤字になってもいいかなぁ〜くらいに思っていたのと、特に利益は求めていなかったで、棚から牡丹餅です!
また、印刷費用に関しては、日光企画さんの場合は早割が存在します。最も早い入稿で割引率は50%です。
原価の多くは印刷費であるため、次回は早割を狙っていきたいです。
利益となった2万円は、タイトルの通りスマホを購入しました!!ひゃっほい!*1
時間別売上推移
時間別売上推移はこんな感じです。
当初、物理本は11時台が最も売れ、その後1時間ごとに半減していくという予想をしていましたが、13時まで一定のペースで売れ続けました。 また、14時以降は見本を手に取ってもらうことが少なくなったため、顧客層の変化を感じました。 その他、物理本がない == 売り切れと認識とされる方が多く、少なからずDL版の売れ行きに影響があったと思われます。
日和って40部にしないで、60部くらい用意しておけば良かったのは反省点です。また、次回は見本を手に取った件数をカウントしていきたいです。
被チェック数と発行部数
参加サークルは、事前に被チェック数*2がわかります。
最終的な被チェック数は170でしたが、印刷時点(イベント開催1週間前)で120でした。
被チェック数から推測される販売数から発行部数を推測した場合、イベント直前になる程、信頼性は高まると思います。
しかし、早割(50%)の入稿期限は1ヶ月前であるため、被チェック数から販売数が推測できないというジレンマがあります。
ただ、原価がざっくり半分になるので、爆死しても痛みは少なくなるでしょう。
値付け
販売数を左右する要素の一つとして、価格は重要だと思います。
同じく参加した@kaibaさんは80部@500円 売り上げていました。
本の内容が異なるので一概には言えませんが、500円で80部売れるものが、1,000円で60部売れるので、価格弾力性は0.25で被弾力的と言えます。
ただ、自分の体感的には1,000円以下の場合はお祭り気分で購入できる価格帯であり、1,500円以上は現実に立ち返り、本題材に対して必要性を感じ、かつ、その本が有用である場合に購入するなぁと思いました。
価格 | 感じ方 |
---|---|
500円 | 気になるくらいなら買う |
1,000円 | 面白い内容なら買う |
1,500円以上 | 必要性を感じていれば買う |
需要から考えると60ページくらいの本であれば、1,000円が妥当なのではないかと思います。
弱小サークルが発行する本であっても、60ページで1,000円であれば60部程度なら売れることがわかりました。
そのため、早割(50%)で入稿し、60~120部用意するの最良の手だと思いますので、次回Tryしてみます。
振り返り(KPT)
次回参加を決めているので、振り返りをして改善していこうと思います。
Keep
- 初参加で60部も売れた!
- 売れる喜びを知った!
- 作る大変さを知った!
- アウトプットのためのインプットができた!
- 本を書く上で、自分の知っている知識を切り売りするのではなく、知らない知識を学んでアウトプットした
- 事前にDLカードを準備できた(@kaibaさんは素人だったからうまくDLさせることができなかった)
Problem
- 8月から技術検証、9月から執筆となり、入稿がギリギリになってしまった。
- DLカードの自作が地味にめんどくさかった
- ブースの設営がチープすぎた
- ほぼ接客に関与しなかった。「見本どうぞ〜」くらいしか言ってなかった
- 表紙が白黒でBackendsForFrontendsとしか書かれていない表紙だった。
- お昼ご飯を食べることができなかった(結果、体力的に消耗が激しかった)
- 飲み水を用意していなかった
Try
- 見本を手に取った件数をカウントする
- 被チェック数を時系列でカウントする
- 当選落選関係なく、事前に技術検証を済ませて、文章を書いていく。 => 締め切りに追われないようにする
- 早割(50%)で入稿する(およそ開催日の1ヶ月前)
- 60~120部発行する(販売価格が1,000円(と相応するページ数)の場合)
- 新しい技術を使い、アウトプットのためのインプットを心がける
- ブース設営を頑張る
- ポップを作る
- 台座?を持ってくる
- 商業誌を真似た表紙にする
まとめ
技術書典5に参加し、初めて本を書いたのですが、本が読まれる喜びを知ることができました。 また、値付けや売り上げ予測など書くこと以外にも考えることがあり、良い経験になりました。
次回も参加しようと決めているのですが、今回の学びや反省を活かして改善していこうと思います!!