ひょんなことから、色々なメンバーにお願いをすることが増えたので、 部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書を読みました。
今回は、この本を読んだ感想を書きます。
他者に依頼するときのコツが知りたい!と思ったときに読む本
この本の対象読者層は主に、マネージャー / リーダー層に向けて書かれた本です。
ただ、組織においては、どのポジションの人でも必ず、他者にお願いをすることがあると思いますので、
リーダー層以外の方も読んでおいて損はないと思います。
この本では、下記のことについて述べられています。
- マネージャーとはどのような存在か
- 具体的な任せ方
- 良いマネージャーとは
こちらの本を読むと、任せ方はもとより、マネージャーとプレイヤーの違いやマネージャー役割が理解できます。
具体的な任せ方とは
タイトルにある通り、任せ方については、具体的に書かれているので、
サクッと頭に叩きこんで、実践あるのみです。
また、具体的ではない任せ方は、"ただの丸投げ"であると述べられています。
丸投げにならないための任せ方のポイントは下記の通りです。
- 具体的かつ明確に指示を出す
- 部下の判断の「ルール」を決める
- 報告・連絡・相談は、上司から行う。
- 期限と優先順位をハッキリと伝える。
- 任せる作業の背景と要求レベルをハッキリ伝える。
この本では、2章が任せ方の説明なので、任せ方だけが知りたいのであれば、
2章だけ読めば事足りるでしょう。
任せ方以外で学べた点
この本のサブタイトルとして"「プレーイング・マネージャー」になってはいけない"
とあります。
自分がそうだったのですが、リーダー層になったばかりの人は、
リーダーとして、自分がどのような行動をとれば良いのかわからないことが多いです。
この本で学べたことは、任せ方はもちろんですが、
このバランス感覚が養われたのが最大の学びでした。
- マネージャーとしての能力と、プレイヤーとしての能力は全く異なる点
- 人には特性(得手不得手)があること
- 人間の能力や時間は有限であり、自分でこなせる仕事量には限界があること。(他者に協力してもうことの理解)
- プレーヤーに対して、求める点数の基準を80点(自分がプレーヤーのときの基準)を求めるべきではないこと。
- プレーヤー全員の平均点を60点にすることを目標にすること
上記の観点は、プレーヤーのときにはなかった感覚なので、
プレーヤーの時の頭からマネージャー / リーダーの頭に切り替えをしなければならないと感じました。
また、アンチパターンとして、真逆のことをしていると、手が回らなくなると明言されています。
まとめ
新しくマネージャー / リーダー層になった方や、これからなる方にとっては、
マネージャー と プレーヤーのやるべきことの違いや、思考、行動の仕方をサクッと学べる良い本です。
平易な言葉が多く読みやすい本でした。2時間程度で全て読み終えることができるでしょう。