スクラムを導入して3ヶ月が経ち、チーム全体にスクラムが浸透してきましたが、
なんとなく、レトロスペクティブ(振り返り)がマンネリ化してきたので、
「アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き」
という本を読んだら、フリカエリのバリエーションと手法が増えたので、 紹介しようと思います。
レトロスペクティブ(振り返り)にマンネリ化を感じたら読むべき本
アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き
この書籍では、レトロスペクティブを5つのステップに分け、
それぞれのステップにおけるプラクティスを説明しています。
- 場を設定する
- データ(意見)を収集する
- アイデアを出す
- 何をすべきかを決定する
- レトロスペクティブを終了する
また、スプリント毎のレトロスペクティブだけではなく、
ある大きなプロジェクトが終わった際に行うレトロスペクティブの方法についても記載しています。
各プラクティスは、一定のフォーマット(目的、所要時間、概要、ステップ、材料と準備、使用例)
で書かれているので、理解も用意でした。
リーダーとしてのレトロスペクティブ
この本は、主にレトロスペクティブをリードしていく層に向けての本だと感じました。
本の冒頭には、振り返りの目的はもちろん、フォシリテーションについても書かれています。
レトロスペクティブだけでなく、議論を前に進めるというスキルも学べると思います。
具体的には*1
- レトロスペクティブの準備の仕方
- リード(ファシリテーションの仕方)
- 議論へ参加させる方法
- 口数が少なく、あまり話さない人
- 口数が多く、喋りすぎてしまう人
- 上位職の人が圧力をかけてきた時の対処
- メンバーにイレギュラーな出来事が発生したときの対応
- 泣いた時
- 怒った時
- 部屋を出て行った時
- 不適切に笑いが起こった時
- 静寂に包まれたとき
- 表面化で何かしている時(内職をしている時)
- 自分を落ち着かせ、頭を整理する方法
上記のような事についても書かれています。
この本を買うべきだと思ったポイント
先述の通り、レトロスペクティブを5つのステップに分け、それぞれのステップにおけるプラクティスを説明しています。
買うべきだと思ったポイントは、その手法の多さです。
量だけ説明すると
- 場を設定する => 6件
- データ(意見)を収集する => 8件
- アイデアを出す => 9件
- 何をすべきかを決定する => 6件
- レトロスペクティブを終了する => 9件
合計 38件の手法をこの一冊で学ぶことができます。
一度のレトロスペクティブで使える手法は5つかもしれませんが、
知識として自分のツールボックスに入れておくには十分すぎる量だと思います。
また、各ステップにおいて、どのプラクティスが有効かについても、書かれていますので、
逆引き的にも使えます。
レトロスペクティブを進めるリーダーにはオススメな書籍です。
160ページ程度なので、3~4時間程度で全て読む事ができました。
*1:一部抜粋