技術書典8は新型コロナウィルスにより中止になりましたが、印刷所への入稿が割引率が最も高い早割で申し込むことはできました。
技術書典の参加は今回で2回目でしたが、1回目で覚えた内容をほぼ忘れていたため、
前回メモ書き程度に残した自分のブログを頼りに一から調べました。*1
今回は、前回のメモ以外に調べたこと + 印刷所から入稿時の指摘など、スムーズに技術書を入稿するためのチェックポイントと値付けについてを書きます。
参考にしたサイト
基本的には、自分ので書いたブログを読み返しました。
それでも足りなかった点は以下の通りです。
Re:View自体の記憶を呼び起こす
PCを変えたのでRe:Viewのインストールからはじめました。 qiita.com
次はRe:Viewの記法ですね。記法は覚えるモチベーションが湧かなかったため、チートシートを逐一確認しながら書きました。
Re:VIEWチートシート · GitHub
PDF出力の記憶を呼び起こす
次に記憶を失ったポイントは、入稿のためのPDF出力です。 自分のブログでもPDF出力はざっくり書きすぎていたので、別の記事を参考にしました。 PDF出力は、この記事を参考にしただけで事足りました。
印刷所の担当に方から指摘された記憶を呼び起こす
前回の指摘は以下の通りです。
- 出力された用紙サイズをB5にする
- 通しのページ番号(ノンブルという)をいれる
- ページが偶数、または4の倍数にする
- 読み込めていないフォントがあるか確認する
- 表紙と本文は分けてzipにする
- 表紙はPSDで入稿し、解像度は350 or 600とする <== NEW!!
このうち、1~3の詳細はサークル仲間の@kaibaさんの記事が参考になります。
https://pokosho.com/b/archives/3239
なかでも、通しのページ番号(ノンブルという)については、以下の記事通りにやれば問題ないはずです。 qiita.com
あと、今回ハッとしたことは、ページ数は表紙 + 本文で決まります。 また、表紙は表裏表紙があるので、4ページ必要です。そのため、本文が100ページの場合、104ページが入稿時のページ数になります。
今回の指摘点
今回は、表紙についてミスがありました。
- 解像度を350 or 600ではなかった(70とかだった)
- PSDではなく、PNG形式で入稿してしまった
解像度については、maxOS標準のプレビューで変更が可能です。 PNGからPSDへの変換はオンラインサービスを利用しました。
価格
自分の場合は、在庫を抱えたくなかったので、40部に抑え、ダウンロードカードも準備して機会損失にも対応できるようにしました。 ただ、次回は、日光企画さんの早割(50%)で入稿して、100部くらい刷ろうと思います
前回は、物理本は45部程度売れました。
ただ、Tryとして100部刷ろうとしていたようです。*2
100部は流石にやりすぎでは?!と思ったため、日光企画さんのオンデマンド平トジフルカラーセットの価格表を確認します。
日光企画さんはページ数と部数で価格が決まります。 www.nikko-pc.com
こんな感じです。
そして、この価格をよく見ると、価格が歪んでいることに気付きました。 ページ数と部数に応じて価格が線形になっているのかと思いきや、そうではありませんでした。
では、上記の表を1冊あたりの価格を表示したものにしてみます(合計金額 / 部数)
例えば、28ページで10部すると単価が 906円ですが、15部にすると776円になります。
しかし、20部にすると705円になります。それほど価格が下がりませんでした。
では、一体何部刷るのが良いのでしょう?最もコスパが良い部数を特定するため、部数間の差を調べてみます。
(先の例だと、15部は10部と比べて130円、20部は15部と比べて71円安い...というように)
日光企画さんは10部~300部まで刷れます。
10部から100部までは部数が多くなるごとに値引率は低くなりますが、100部と150部の差が明らかに大きいです。
もちろん、刷れば刷るほど、金額が大きくなりますし、在庫を抱えては赤字になることはたしかです。
余った本は、とらのあなさんだったりBOOTHで販売するんや!!という感じだったり、100部か150部か迷う...という感じの方の参考になればと思います。
まとめ
2年前に参加した技術書典以来、触っていなかったRe:Viewですが、2回目だったので少しサイトを漁ると、記憶が蘇ってきたので、見るべきサイトは結構少ない印象でした。
とはいえ、印刷所から指摘はあったので、今回もまとめました。
あとは、価格ですね。今回はえいやっ!で決めずに、日光企画さんの価格表とにらめっこして、コスパの良い部数が特定できたのは良かったです。