脳が認める勉強方法という本を読んだのですが、この本はページ数が350ページ程度結構厚いです。
また、本の構成として、勉強法の効果を証明するための説明が大部分を占めています。
具体的にどのように勉強すればよいか?
という点だけが知りたい人にとっては苦痛となる部分が多いかと思いましたので、
ハウツー部分だけをまとめようと思います。
忘れることで記憶する
一度、忘れた記憶を思い出すと、より忘れにくく記憶されます。
また、その場合、脳内では思い出した情報は、重要な情報として、長期的に記憶するように働きかけます。
この仕組みを利用し、学習してからある程度時間を空け、忘れた頃に再学習するようなスケジュールを組むと良いでしょう。
- 1日後
- 3日後
- 7日後
- 14日後
異なる場所で勉強する
記憶は背景情報とともに記憶されます。
記憶する内容が同じでも場所を変えて記憶をすると、別々の記憶として保存されるため、思い出すときの手がかりが倍になります。
手取り早くこれを実現するには、学習する場所を変えます。
例えば、単語を覚える場合でも下記の通り、場所を変えることで記憶効率が上がります。
- 初日: 家で学習
- 1日後: 会社で学習
- 3日後: カフェで学習
- 7日後: 図書館で学習
- 14日後: ファミレスで学習
分散学習
同じ内容を10時間で記憶する場合、1回の学習を10時間と設定して学習するよりも、5時間を2回にわけた方が、記憶が定着しやすくなります。
忘れることで記憶する
と同様に、数日に分けて少しずつ覚えて行くのが良いでしょう。
自分をテストする
勉強した!という記憶と、確実に記憶できたかは別物です。
例えば、期末テスト前夜に一夜漬けした場合、全ての情報を一度に記憶できた!と思い込んでしまいますが、
実際に期末テストに臨むと、ほとんどの記憶は抜けて落ちているので散々な結果になってしまうことがあります。
これを回避するには、記憶ができていないことを確認する自己テストを実施することです。
間違っていることは恥ずべきことではありません。
完全に記憶した!と思い込むのは自分が記憶したことを確かめてからにしましょう。
事前テスト
まったく知らない情報を、何も記憶した状態で、事前にテストした後に学習すると、記憶定着率が高まります。
定着率が高まる理由は2つあります。
事前テストをすることで下記のような効果が見込まれます。
- 答えを先に学ぶのではなく、推測から始まることで、記憶作業が苦痛になり、記憶する力が強くなる。
- 学習時、事前テストで出題された項目を重要事項と脳が認識する。
異なることを学習する
学習中に、関連性はあるが、異なることをやると、効率良く記憶することができます。
記憶する必要があるものが複数ある場合、単位時間あたり1つずつ学習するより、複数のことを混ぜて記憶する方が記憶定着率が高まります。
学習を中断する
学習を途中で中断し、その後学習を完了させると記憶定着率が高まります。
人は何かを割り当てられると完了させたくなるようで、集中して行っていた作業が中断させられると、イラ立ちます。
これが刺激になり、記憶をする際の情報が多くなり、思い出しやすくなるようです。
また、作業が中断されると、作業完了まで、記憶にとどまる時間が長くなり、より記憶に定着しやすくなります。
しっかり寝る
人は睡眠を取ることで、記憶を定着させます。
また、深い眠りに入っている時が最も記憶を定着させます。
夜11時 ~ 朝7時まで眠る場合、深い眠りは3度やってきます。
具体的には、下記の時間に深い眠りになることが多いです。
- 夜12時
- 朝1時
- 朝2時30分
まとめ
記憶したいことは
- 少しずつ
- 複数同時に
- 数日おきに
- 違う場所で
- よく寝て
学習をするのが最も効率が良いです。
今回紹介した脳が認める勉強方法という本は、上記の勉強法についての実験結果と証明が主な内容です。
今回まとめたことの事実や、データなどがみたい場合は、本を買って読むのが良いでしょう。