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株式会社リブセンスでエンジニアをやっている星直史のブログです。

ピクスタ株式会社を退職します

この記事の対象と目的

この記事は自分のためにピクスタ株式会社での思い出や転職の経緯を備忘録として書いたものです。

ピクスタでの思い出

ピクスタ株式会社に入社したのは2012年9月です。2023年6月9日付けで退職することにしたので、10年9ヶ月も在籍していたことになります。
一人の"ポテンシャル"エンジニアとして入社し、リーダー、マネージャー、部長、CTOと、役割を変えながら仕事に取り組んできました。*1

入社時はRailsのlink_toの書き方がよくわからず1週間ハマりまくったという、驚愕のレベルからスタートしたわけですが、

  • 当時の開発部長が28歳であった
  • 当時の新卒エンジニアの方が天才エンジニアだった

この2名の方に憧れて、自分もそうなりたい...!という想いから、仕事やエンジニアリングにのめり込んで行きました。
また、その2名と比較して自分には学がないことは明白であったため、「可処分時間を全て自己研鑽に充てる」という戦略を取りました。
当時は独身であったことや、会社から自転車で20分ほどの所に住んでいたので、平日は4~5時間、休日は10~12時間くらいは自己研鑽をしていました。
今振り返ると、仕事に必要なスキルを磨くと自分の成長につながっていた環境であり、長い間フロー状態であったと振り返っています。
そのため、心身共に健全な状態でスキルと実績を積み残せていけたのではないかと思います。

上記のような環境は、ピクスタ株式会社のみなさんによって形成された偶発的なものではあると思うのですが、その雰囲気が自分と非常にマッチしている非常に恵まれた環境でした。 さらに、上司や斜め上の上司にも恵まれ、能力開発をしていただいた部分も大きいです。

特に、自分がリーダー1年目の時に当時の開発部長が退職されたのですが、その際に「オレが代わりに開発部長になる!!」と宣言しました。
その後、当時の人事部長の方や経営陣から様々な事柄について手解き、壁打ち、環境設定などをしていただき、数年かけて投資してもらったと思っています。
本当に感謝しかありません。

運の要素で恵まれた上、置かれた場所で咲こうと頑張った11年間であり、ピクスタ株式会社に入社できて本当に良かったです。

転職の理由

在籍中の後半4年間は、子会社のスナップマート株式会社の取締役CTOを務めていました。
今回の転職のきっかけは、スナップマート株式会社が2023年2月14日に株式会社ガイアックスに株式譲渡をしたことにあります。
親会社から子会社に出向していたため、取締役解任のあとはPIXTA事業部に戻ることになったのですが、4年間も子会社に100%コミットしていたため、親会社がまるで別の会社のように自分の目には映っていました。
要はどこか別の会社に中途入社するような心境だったのですが、元々自分が作ってきたプロダクト、システムであるため、ある程度のことは知っているという状態からスタートするのであれば、自分自身の成長の余地を考えた場合に、転職という選択肢もありなのでは?と思い至りました。

また、転職候補となる企業の面談やリサーチを通して、「このままピクスタに在籍し続けるよりは転職をした方が自分の成長の伸び代が大きそうだ」と判明しました。
ピクスタ株式会社を単体で見た時に不満な点は一つもなく、むしろ自分にとって居心地の良い環境であることは間違いありません。
しかし、転職してさらなる成長を遂げるという選択肢と比較した場合、在籍し続けることが"コンフォートゾーン"にとどまる選択肢になり得そうであるため*2転職を決断しました。

これから何をするのか?

大きな括りとして、Webの事業会社に転職します。
転職先では、全社目線で貢献してほしいという期待感を持たれつつ、入社当初はチームリーダーというポジションからスタートします。
試用期間があけたら肩書きなど色々アップデートしようと思います。

事業自体がピクスタのそれとバッティングすることはないとは思いますが、転職先でも変わらず自己研鑽とアウトプットを繰り返して成果を出していく基本スタイルは変わらないと思います。
先にも述べましたが、ピクスタ株式会社への感謝の念と、在籍期間中に積み上げてきたことを誇りに思い、転職先でも頑張っていこうと思います。

11年間ありがとうございました。

*1:具体的な成果は、職務経歴書に書き連ねたので、ここではピクスタでの思い出を書きます

*2:あくまで"私にとって"です