概要
サービスを運用していると、サーバー内のディスク空き容量が枯渇してしまうことがしばしばあると思います。
以前AWS EC2のルートボリューム(EBS)をダウンタイム0で拡張する方法について書きましたが、対応の一つとして格納されているファイルを整理することで空き容量を増やすことも可能です。
今回は、Linuxでduコマンドとdfコマンドを使って空き容量を増やす方法について書きます。
コマンドの説明
dfコマンドとは
dfコマンドとは、サーバー内で使用中のディスクの量と使用可能量をファイルシステム毎に表示するコマンドです。
使用できるオプションは様々ですが、基本的にはdf -h
で事足ります。
実行すると下記の通り、ファイルシステム、全体のサイズ、使用量、空き容量などが出力されます。
$ df -h ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 devtmpfs 1.9G 56K 1.9G 1% /dev tmpfs 1.9G 0 1.9G 0% /dev/shm /dev/nvme0n1p1 32G 22G 9.7G 70% /
duコマンドとは
duコマンドとは、ディレクトリやファイル毎のディスク使用状況を出力するコマンドです。 実行すると下記の通り、ディレクトリやファイル毎にディスクの使用状況が出力されます。
$ du -sch ./* 5.8G ./OUTPUT_DATA 76K ./OUTPUT_TABLE 12K ./bin 4.0K ./date.txt 4.0K ./nohup.out 32K ./test.log 4.0K ./tmp 5.8G 合計
ディスク容量の整理の仕方
dfコマンドとduコマンドを使い方としては
- dfコマンド: サーバー内で使用しているファイルシステム全体の使用状況を把握
- duコマンド: 個別のディレクトリ、ファイルの使用状況を把握
といったように、duコマンドで狙いを定めて、容量を圧迫しているファイルを特定していくという使い方になります。
先述したduコマンドの結果をみると、OUTPUT_DATA
というファイルが(カレントディレクトリに
おいては)巨大なファイルであることがあります。
また、圧迫しているものがディレクトリの場合は、さらにduコマンドで深掘りし、ファイルを特定していくことで整理をしていきます。