この記事はフライドチキン Advent Calendar 2019 21日目の記事です。
概要
クリスマスといえば、フライドチキン。フライドチキンといえば、揚げた鶏。揚げた鶏といえば唐揚げ。揚げた鶏といえば竜田揚げ。
さて、唐揚げと竜田揚げとフライドチキンの違いがわからないことに気づいた。これは大変まずい。
もし仮に、クリスマスパーティーに呼ばれて、万が一フライドチキンを用意する係になった時に竜田揚げを買ってきてしまったらどうなるか。悲惨だ。
今回は、クリスマスパーティーでフライドチキンと間違えて唐揚げと竜田揚げを買わないように違いを調べてみた。
調査項目は以下の5点とする。
- 見た目(目視)
- 画像解析結果
- 匂い
- 衣
- 味
調査対象
今回はセブンイレブン渋谷2の南店で購入した、とり竜田、ななから(唐揚げ)、ななチキ(フライドチキン)で調査をする。 なぜか、とり竜田とななチキが10円引きされている。
唐揚げ(ななから)
見た目(目視)
俯瞰して見てみた。
よく見ると玄米のように右上がピヨッってなっている。
可愛い奴め。GABAが含まれてそうだ。
オーストラリアのエアーズロックをみてるかのようだ。
念のため比較しておこう
恐ろしいほど似ていることがわかる。
唐揚げと岩の違いはほとんどないように見える。
写真で識別するには、まな板と草原の違いで唐揚げとエアーズロックを判別するしか方法がないだろう。
そういえば市ヶ谷に「肉のエアーズロック」という料理名で出している大木屋というお店がある。
やはり、肉は岩である。
画像解析結果
AWS Rekogniitiionで解析してみよう。
はっ!?!?!?
AWSさん!!!!!!!!!
やっちまったぁぁぁ!!!
唐揚げをフライドチキンと!!
ところで、唐揚げを英語で言うと何というんだろうと疑問を持った。
調べる気力がないので、たぶんKara-ageかJapanese fried chickenだと思う。
匂い
すごい美味しそうな匂いだった。
匂いから醤油が使われていることがわかった。和風だ。さすが「唐揚げ」といったところでしょうか。
衣
衣を見るため、包丁で真っ二つにしてみる。
ちなみに、この調査は18時の席替えと大掃除の混沌とした時間に紛れて、会社の勤怠打刻マシンの隣で検証している。
ピクスタの取締役の一人、内田さんから何をしているのかを聞かれたが、調査をしていることを話したら納得してくれた。
さすが唐揚げ大臣だ。(ほんとは食べたかったのかな?)
さて、衣を
みてみると、溶いた小麦粉だけであることがわかった。
ん。衣じゃなくて、肉の部分を見ると、だいたいが脂身じゃないか。
びっくりした。もっと肉の部分が多いとおもった。唐揚げはエアーズロックじゃなかった。脂身だ。
味
すごく美味しかった。
唐揚げは単体で食べるとり、ご飯のおかずとして食べるのが正解な気がする味だ。
たぶん、醤油が美味しいんだと思う。
いや、脂身がご飯を欲する起爆剤になっているのかも。
口に入れた瞬間、唐揚げが「ご飯はやくはやく!!」って言っていることがわかる。
そんな味だった。
フライドチキン(ななチキ)
見た目(目視)
俯瞰で見てみた。
揚げ度合いは唐揚げよりも揚がっている感じがする。
そして胡椒的な黒い粒が含まれていることがわかる。大きさも唐揚げの3倍くらいある。
さすが、188円だ。大御所だ。
この写真はPixel 3aのポートレートモードで撮影している。いいボケだ。
唐揚げとは違い、平べったい。フリスビー状というか。
平べったいので、もし一枚のななチキを複数人で分け合うことになった場合、等分が簡単そうだ。ケンカにさせないセブンイレブンさんの心遣いが感じられる。
エアーズロック感は唐揚げに負けるか。
画像解析結果
解析してみた。
なんと、こちらもフライドチキン。
が、しかし!!!!!!!!!
AWSさんは、これをフライドチキンではなく、パンの方が近いと言っている!!!!
どうなっているんだ!!!!!もしよかったらエアーズロックというワードも入れて欲しい。
まぁ、でも、衣に小麦粉を使っているわけだし、あながち間違ってはいないか。
フライドチキンにとって、パンは再従兄弟姉妹的なところだろうか。
匂い
美味しそうな匂いがした。
唐揚げとは違い、醤油の匂いがしない。
若干スパイシーな匂いがする。「なんかしらの調味料入ってるな」って匂い。
衣
この肉感、いいね。
「こ」ってなってるよ。「こ」って。
さっき「等分が簡単そうだ」と書いたが、それを書いた時点では、垂直方向に切った場合のことを言っていたのだが、垂直に切ったら切ったで、水平方向にも等分ができそうだと気づいた。
もし、お腹が減った子供8人に囲まれたとしても垂直方向に四等分にして、水平方向に二等分にすれば、みんな幸せになるだろうなと思った。
味
めっちゃ美味しかった。
しかし、唐揚げと違うのは、不思議とご飯がほしくならなかったことだ。
唐揚げは欲張りな奴っぽく「ご飯はやくはやく!!」と主張してきたが、フライドチキンは彼単体で戦っている。
なんというか、肉が強い。自分でも驚いてるが、食べ物に対して"強弱"で表現していた。
それくらいフライドチキンはフライドチキンだけで食べることができる。
肉を食べたいときはフライドチキンだ。
胡椒的なスパイシーな味もした。
とり竜田
大トリのとり竜田!
さて、とり竜田は、セブンイレブンの商品名が料理名である。
唐揚げは、ななカラ。フライドチキンは、ななチキ。
この時点で答えが少し出てしまった気がする。
フライドチキンは「なな」がつき、かつ、「エアーズロックではない」チキン。
答えを急いでしまった感があるので、とり竜田を調査しよう。
見た目(目視)
白い!美肌だ!
この差は衣にあるのか、揚げ具合か、美肌の鶏なのか、わからない。
色に興奮していたら右側の衣が剥がれてしまった。
なんというスレンダーな身だろうか。
外見の白さとか、シュッとした身は、唐揚げとフライドチキンのそれとは全く別物だ。
一番綺麗。
画像解析結果
AWSさんの画像解析結果で、これ以上ボケることができなくなってしまった。
パンとフライドチキンが両方あって、すごいなぁと思いました。
匂い
匂いが弱い!
唐揚げは醤油の匂いがして、フライドチキンは調味料の匂いがした。
しかし、とり竜田は油だけの匂い。
匂いから味が想像できない...!
衣
ここでまさかの、断面図の写真を忘れてしまった。文字だけで想像してほしい。
とり竜田は、二つに切ると「こ」という形をしていた。これはフライドチキンと同じだ。
しかし、フライドチキンと大きく異なる点は、「こ」の中間層から油が染み出てきたことだ。
これは、揚げた時の油なのか、鶏自体の油なのか、外から注入された油なのか...。定かではないが、油汁が出ていた。
衣は薄くてペリッとしている。
味
味が...ない!!!!!!
もしかしたら、実はとり竜田は薄味なんだけど、唐揚げとフライドチキンの味が濃すぎたから、無味だと感じるのかもしれないが、味がない...!!!!
ただしくは、肉単体の味。
これには驚いた。何しろ、ごはんのおかずにもならないし、とり竜田単体でも食べることができない。
思わず、とり竜田の存在意義を疑ってしまう。
「これは食べ物なのか?」という中学一年生の英語に出てきそうな日本語を本気で言ってしまいそうになる。
まとめ
個人的には非常に満足した調査だった。
- 唐揚げはエアーズロックであり、醤油の味がする。見た目は一番小さい
- フライドチキンは見た目に胡椒的なものがまぶしてある。クリスマスパーティーに8人いても1つのフライドチキンを8等分にできるからケンカが起きない。
- とり竜田は謎だ。なぜこの世に存在しているかがわからない、ミステリアスな料理だ。
現場からは以上です。