production.log

株式会社リブセンスでエンジニアをやっている星直史のブログです。

「伝説の外資トップが説く リーダーの教科書」を読みました。

概要

会社の輪読会で「伝説の外資トップが説く リーダーの教科書」が題材となったので、読んだ感想をまとめます。

内容

この本は、下記の通り4章に分かれています。

  • 第1章 これからリーダーになる人へ 上司の心得
  • 第2章 リーダーとして歩き始めた人へ 上司としての認識
  • 第3章 リーダーシップをさらに磨きたい人へ 上司のスキル
  • 第4章 選ばれたリーダーをめざす人へ 上司の役割

見てわかるとおり、これからリーダーになる人(目指している人)〜現在リーダーの人を対象に、 心構え、リーダーのあるべき姿、スキル、役割について、一章につき14項目で述べられています。

冒頭で会社や組織は人で決まると書かれており、書いてある内容のほとんどは、 個人としての振る舞いや心構え、部下や組織の考え方など、人にフォーカスした内容でした。

感想

この本は、ビジネスパーソンとしての普遍的なスキル(マインド、考え方)を浅く広く紹介する内容でした。 そのため、1つ1つの項目についてそこまで深堀はせず、網羅的に重要であることが書かれています。

最初に読んだ感想は、だいたいが「それくらいのことはわかっている」「多くの内容は知っていた」という内容でした。 しかし、実践し、結果に残しているとは言えないと感じたのと、まだまだできていない部分はまだまだ多くあると痛感しました。
本の内容を何も考えずに単純に読んでいると「ほぇ〜〜〜、これが重要なんや〜(ハナホジー)」で終わると思います。

しかし、現在リーダーとして動いている人が、自分と組織の状態について

  • これまでしてきたこと
  • 現在行なっていること
  • これから行うべきこと

これら過去〜現在〜未来を頭に浮かべて、過去の経験や今巻き起こっている課題感と具体的なメンバーの顔、これから実行すべき課題を深く考えながら読むと、懐かしい気持ちになる一方、まだまだ自己研鑽が必要であることを再認識させられると思います。

そのため、学生や入社1年目といった、組織で働いた経験がない方にとっては、

  • 経験値の低さ
  • 視野の低さ
  • 視座の低さ
  • 自己認識能力の未発達
  • 客観的評価をする力の未発達

といった様々な理由から、深い洞察は得られないと思います。

逆に、自分の場合は、 ポテンシャル => メインプレイヤー => リーダー => マネージャー と、各役割を経験してきたので読み応えがありました。
本に書かれているスキルやマインドをそのまま学ぶというよりは、自分の経験や価値観などから洞察と学びを得るといった感じです。
数年後に読み返した時には、違った学びを得られるのではないかと思います。

その他個人的なことについて

人は誰しも褒められ、承認されることに喜びを感じる。
褒めと叱りの比重は8褒め2叱り

という記述があります。 ただ、自分は超絶ストイック人間なので、自分に対しては1褒め9叱りです。
また、ついつい「自分ができるんだから他の人もできるのでは?」という錯覚に陥ってしまうことが度々あり、 相手の力量やどのような人かを考えずに、過度な要求や、異常に高い期待値で結果を求めてしまうことが多々あり、クリティカルな問題だと痛感しました。

また、第1章はこれからリーダーになる人に向けた内容なのですが、要所要所に、自分(やチーム)がこれまで実行してきたことが書かれていて、懐かしく感じると共に、自分の行動は間違いではなかったと感じました。
とはいえ、自分のストイックさから来るスキル習得に対しての再現性の低さは頭が痛いだと感じました。
先述の通り、この本をポテンシャルに渡すだけだと何の学びも得られないまま読み終えてしまう可能性が高いので、

  • 本の内容
  • 自分の過去の経験や考え方
  • 行動を起こして実践できるようになるまでの道筋

これらを丁寧に共に理解しながら接していく必要があると感じました。

リーダー以上のポジションにいる方にとっては、深い洞察を得られると思うので、ぜひ一読を!

【AWS CLI】OpsWorksAgentのインストーラがAgent installation failed.になる場合の対処方法

概要

AWS 既存のEC2インスタンスをOpsWorksに登録する際、インストーラーを実行するのですが、Agent installation failed.になってしまいハマったので、対処方法を書きます。

環境

$ cat /etc/os-release
NAME="Ubuntu"
VERSION="14.04.5 LTS, Trusty Tahr"
ID=ubuntu
ID_LIKE=debian
PRETTY_NAME="Ubuntu 14.04.5 LTS"
VERSION_ID="14.04"
HOME_URL="http://www.ubuntu.com/"
SUPPORT_URL="http://help.ubuntu.com/"
BUG_REPORT_URL="http://bugs.launchpad.net/ubuntu/"

実行したコマンド

$ aws opsworks register --infrastructure-class ec2 --region ap-northeast-1 --stack-id {{stackid}} --local
...
...
[Wed, 04 Oct 2017 07:35:14 +0000] opsworks-init: Starting the installer
/tmp/opsworks-agent-installer.41mxNiW1JxzOdN0t/opsworks-agent-installer/opsworks-agent/lib/bootstrap/installer.rb:74:in `install_instance_agent': /opt/aws/opsworks/releases/20170402215230_4023-20170402215230 already exists and is current - aborting. (RuntimeError)
    from /tmp/opsworks-agent-installer.41mxNiW1JxzOdN0t/opsworks-agent-installer/opsworks-agent/lib/bootstrap/instance_agent_registration_installer.rb:27:in `block in run'
    from /tmp/opsworks-agent-installer.41mxNiW1JxzOdN0t/opsworks-agent-installer/opsworks-agent/lib/bootstrap/log.rb:96:in `measure'
    from /tmp/opsworks-agent-installer.41mxNiW1JxzOdN0t/opsworks-agent-installer/opsworks-agent/lib/bootstrap/instance_agent_registration_installer.rb:27:in `run'
    from /tmp/opsworks-agent-installer.41mxNiW1JxzOdN0t/opsworks-agent-installer/opsworks-agent/lib/bootstrap/instance_agent_registration_installer.rb:11:in `run'
    from /tmp/opsworks-agent-installer.41mxNiW1JxzOdN0t/opsworks-agent-installer/opsworks-agent/bin/opsworks-agent-registration-installer.rb:8:in `<main>'
[Wed, 04 Oct 2017 07:35:19 +0000] opsworks-init: Agent installation failed.
[Wed, 04 Oct 2017 07:35:19 +0000] opsworks-init: Please verify the log files found under /var/log/aws/opsworks and submit findings to AWS Support.

解決方法

調べてみると、インスタンスに既にOpsWorksAgentが入っていた場合、それを削除しなければならないようでした。

docs.aws.amazon.com

ドキュメントを確認し、下記コマンドを実行し、既存のOpsWorksエージェントを削除。

sudo /etc/init.d/monit stop
sudo /etc/init.d/opsworks-agent stop
sudo rm -rf /etc/aws/opsworks/ /opt/aws/opsworks/ /var/log/aws/opsworks/ /var/lib/aws/opsworks/ /etc/monit.d/opsworks-agent.monitrc /etc/monit/conf.d/opsworks-agent.monitrc /var/lib/cloud/ /var/chef /opt/chef /etc/chef
sudo apt-get -y remove chef
sudo dpkg -r opsworks-agent-ruby

再度インストールコマンドを実行し、無事にsuccessになりました。

$ aws opsworks register --infrastructure-class ec2 --region ap-northeast-1 --stack-id {{stackid}} --local

技術誌に寄稿しました!テーマ選定、執筆の流れと使ったツールの紹介

概要

技術評論社から発刊されているSoftware Designの2017年10月号に「サーバーレスで実現!素材集サービスを効率化した自動画像管理システムに学ぶ」というタイトルで寄稿しました!
この記事では、記事執筆にあたり、テーマ選定、記事執筆の全体的な流れ、使ったツールなどをまとめます。 gihyo.jp

テーマ選定: 想定読者に何を伝えるのか?

最初に意識したことは、想定読者を意識して、何をどのように伝えるべきかを強烈に考えさせられるということです。

  • 想定読者は初心者~上級者のどの層か
  • 読者は記事を読んだあとに何を得るのか
  • 記事を書く上で前提は何か
  • なぜこの記事を書き、何を伝えるのか

などなどです。上記の中でも個人的に、読者は記事を読んだあとに何を得るのかが、最も重要なのだと思います。
ここがしっかり固まっていると、記事執筆中に内容がブレることなくなると思います。記事の大枠などを考える前に、まずはここを抑えると良いと思います。

また、内容については、今回は依頼されたページ数は10ページでした。文字数にすると15,000文字にもなるので、少ししか触ったことがない技術について書くと中身が薄くなってしまう可能性があります。 そのため、寄稿する際は、実際に自分が経験し、ハマって、深く理解した内容でなければ、何も伝わらない記事になってしまうと思いました。

執筆の手順

読者に何を伝えるかが決まった後の執筆の手順は下記の通りです。

  1. 編集の方にコンタクト/アポを取る*1
  2. 自分に何が書けるかを伝える。ここで想定読者と題材を伝えるとGood
  3. 編集の方との記事の方向性の検討
  4. 原稿執筆
  5. 脱稿*2
  6. ゲラ*3受け取りと修正依頼
  7. 二校、三校....*4
  8. 校了*5
  9. 見本受け取り
  10. 出版

先述の想定読者と伝えることが決まって入れば、1~2はスムーズに進みます。
この手順の中で最も力がいる作業は3~5です。原稿執筆と最初の修正依頼です。

ブログと同じ感覚やろ(ハナホジー)って感じでやってたら夏休みの宿題状態になりました。
もともとブログで文章を書く方だったのと、記事の大枠(h1, h2レベル)は決まっていたので気楽に構えていたのですが、細かな文言や言葉の意味を調べたりしなければならないのは辛い作業でした。
なかでも、記事の導入部分の枕詞に何日も費やしました。記事の"はじめに"の部分は、読み手がこの先の記事を読みたくなる内容にしなければならないと感じたのと、これまでそのような文を書いたことがなかったので、そもそも書き方がわかりませんでした。
色々な本を参考にしてなんとか書けましたが、個人的には一番大変でした。

また、最初の修正は、原稿の文が悪ければ悪いほど、指摘が多くなります。
30項目くらい指摘があって、死にそうになりました。さらに、修正依頼を受けてから返信するまでの期間が結構短いです。数日というレベルだったりします。
本業の傍ら、記事を書いていると体力的しんどくなってきます。

ただ、ここを乗り切ると修正も軽微なものになってきますし、PDFの見た目もだんだん雑誌の記事らしくなってくるので、達成感も出てきます。

執筆に使ったツール類

Google Document

エンジニアの方はgithubで書かれているような印象(?)ですが、普通にGoogle Documentを使いました。 理由は下記の通りです。

  • 編集者とデザイナーの方はgithubが使えない可能性が高い
  • 修正が容易
  • コメントでやりとりできる
  • なんなら提案モードで直接修正してもらう

commitしてpushする手間もないし、個人的にはGoogle Documentで必要十分かと思います。
文自体はMarkdownで書きました。h1, h2, h3(#とか)とコード記述の方法(```で囲う)を最初に「こう書きます〜」っと定義しておけば、それを見て良い感じに(!)やっていただけます。
また、記事中に差し込む画像や図も、自分で凝った図を書くというよりは、ざっくり書いた図を基に「こうしてほしいです」とコメントをすれば、それを見て対応していただけたりします。餅は餅屋にですね!

Microsoft Word

Google Document使ってるのになんでワード!?ってなるかもしれませんが、Wordは文章の校閲に使います。
Wordの校閲機能は結構優秀で、ですます/である調の修正、助詞の欠落、常用漢字の使用などを注意してくれます。

これらは、編集者の方と打ち合わせした際に、結構細かく指定されます
また、自分はこういう作業が得意ではないので、機械的にやりました。*6

文章校閲の機能は書きの通り設定します。

メニューバー > Word > 環境設定 > 文章校正 > 文章校正 設定... f:id:watasihasitujidesu:20170926161401p:plain

設定ボタンを押すと、文法とスタイルの規則の設定 + 必要条件で、機械的にチェックすることが可能です。 プログラムと同様にtextlintを行うって感じですね。

まとめ

今回の記事では、原稿を書くまでのテーマ作りの話、校了までの大きな流れ、使ったツールの紹介でした。
校正などは、技術評論社の方に対応していただいたので、ツールに関しては最低限のもので済みました。*7
参考になれば幸いです。

自分の人生の目標の一つとして、単著で書籍を出版することがあります。
今回は雑誌でしたが、自分の寄稿した記事が掲載されるのは貴重な体験でした。
また、15,000文字書く大変さと、そこから推論できる書籍の原稿を書く場合の大変さもわかり、今後、一層精進する必要があると思いました。 また機会があれば積極的に書いていきたいと思います!

f:id:watasihasitujidesu:20170922131525j:plain f:id:watasihasitujidesu:20170922131616j:plain

*1:ここが一番難易度が高いか...

*2:原稿を編集の方に渡すこと

*3:分量やレイアウト調整のため、原稿をとりあえずPDFにしたもの

*4:文言などの調整の繰り返し

*5:校正が完了し,印刷しても差し支えない状態になること

*6:仕事でも使える技だと思います

*7:調べたらもっと便利そうなものがありそう。

【第三回】成田空港で一人開発合宿をしてきました

概要

雑誌の記事の執筆がいよいよ締め切りに迫ってきたので、一気に書き上げるべく、合宿を行いました。 開発合宿というより執筆合宿ですね。

合宿候補地はどんな感じで決めたの?

第一回目の合宿地が羽田空港で、だいぶ快適だったので、成田空港もきっとええとこやろ!!という軽い気持ちで決めました。 いつものように判断項目をあげると

  • 一人で活動できるか
  • すぐに充電が確保できるか
  • すぐにご飯を調達できるか
  • ネットワークが安定していて、かつ十分に早いか
  • 一泊二日を想定した場合、宿泊料は十分安いか(10,000円以下)
  • 作業時間を確保できるか(遠すぎないか?)
  • 楽しそうか

基本的には羽田と同じノリで楽しそうか?ってところを主眼に決めました。ぜんぜんPDCA回せてねぇ!!!
ただ、快速電車もあるし、課金アイテムの成田エクスプレス使えば、それなりに近い(作業時間を確保できる)だろうということと、 成田空港に併設されているカプセルホテルも早割を使えば5,000円だったので、リーズナブルにキメられるだろうということで、成田にしました。 電源もご飯もネットワークも、まぁ空港だから大丈夫でしょっ!って感じです。

良かった点

非日常感

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ばーん

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なんか綺麗だったから撮った。

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第二ターミナルから第三ターミナルの連絡通路。
地面がクッションみたいになってて、膝に水がたまらなくてすむ。

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空港!!!
って感じですね!めっちゃ海外旅行にいきたくなりました!

ご飯がうまい

さすが成田空港、食べることに困らない。

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赤酢を使ったシャリがめちゃくちゃうまかった。いい仕事してますね〜〜
全部で10貫くらい食べましたが、最も美味しかったのは、カツオの上に乗っていた、玉ねぎの醤油漬けでした。

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まさかの吉野家で吉呑みするという。 が、安くて、久しぶりにジャンクな肉を食べて普通に満足!

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朝食にお茶漬け。
鯛茶漬けと冷汁というお茶漬けをおかずにお茶漬けを食べるお茶漬け定食にしてしまった! 出汁が本体だった。

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とみ田にいったことなかったから中華そばとみ田にきた。 タレご飯美味しかった!タレでご飯食べたい!

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空水という、空港限定の水! 500mlで180円!!たけぇ!!

交通

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行きは成田スカイラインで行きました。若干遠かったけど、1.5時間で着いたからさほど気にならないレベル。 帰りは成田エクスプレス!! 座席に電源あるし、全席指定席だし、割とゆったりしていました! もしかしたら帰りの1時間の作業が最も捗ったかも?

悪かった点

作業環境

作業環境はぶっちゃけ最悪でした。 歩けど歩けど、電源は無い。椅子があまりない。なんか歩いただけで終わった感じでした。 第一ターミナルは空港感はあるけど、電源がない。第二ターミナルは電源はあるが、空港感がない。第三ターミナルは壊滅的。という状況でした。どのターミナルも良いところがなく、今一歩でした。楽しさはありませんでした。

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これが第一ターミナルと展望デッキからの写真。 電源は見つけられたのは唯一ここだけ…。死ぬほど探して死ぬほど歩いた…。 (あれ、写真でみると良さげに思える…)

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第二ターミナルの普通の椅子。

第三ターミナルは何もなかったから写真なし!!

とはいえ、第二ターミナル1Fにある、北ウェイティングエリアは穴場っぽかったです。 人は少ないし、電源もあるし、畳あるし、椅子もあるし。 ただ、なんというか、収容所のような感じがして、個人的には好きになれませんでした。

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北ウェイティングエリア。綺麗っちゃ綺麗。

宿泊施設

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9h ninehours(ナインアワーズ)というカプセルホテルに泊まりました。
人生初のカプセルホテルだったんですが、カーテン一枚で仕切られているのは若干怖かったんですが、数十分居れば慣れました。 ベッドはエアウィーブでした。高反発ベッドが合わなかったのか、背中が痛くなりました。 あと、近くの宿泊客のいびきが猛烈でした。耳栓あってよかった。。。 コンパクトな宿泊施設だったので閉塞感がありました。 唯一良かったのは、シャワーがグローエだったことです。それ以外はちょっと微妙でした。たぶん、2回目は行きません。

まとめ

成田空港、もう二度と行きません。 電源ないわ、作業スペースもないわ、宿泊施設微妙だし、食事はまぁ、よかったけど、選択肢が少ない。 空港だから当たり前なんですが、羽田空港と比べると歴然とした差がありました。 第三回目にして、ついに微妙な合宿になってしまいました…。
振り返ると、羽田空港って最高なんじゃないかって思えてきました。次はどこの空港に行こうかな!!!!

AWS Rekognitionで画像内の物体名を取得する方法

概要

AWS re:Invent 2016で発表された新機能の中にAWS Rekognitionという画像内の物体、シーン、および顔を検出するサービスが発表されました。
今更感ありますが、Rekognitionで画像内の物体名を取得する方法を書きます。

Lambdaでの処理

'use strict';
const AWS = require("aws-sdk");
AWS.config.region = 'us-west-2';
AWS.config.apiVersions = { 
  rekognition: '2016-06-27',
};
const rekognition = new AWS.Rekognition();

module.exports.handle = (event, context, callback) => {

  var params = { 
    Image: {
      S3Object: {
        Bucket: "BUCKET_NAME",
        Name: "OBJECT_KEY"
      }   
    }   
  };  
  rekognition.detectLabels(params, function(err, data) {
    if (err) console.log(err, err.stack); // an error occurred
    else     console.log(data);           // successful response
  });
};

こんだけ!!
基本的にはS3のバケットとオブジェクトのキーをparamsに指定するだけです。
処理速度は2秒かかることもあるので、バッチ処理以外ではあまり使えなさそうです。
また、当たり前ですが、固有名詞は出てきませんし、返却されるラベルは全て英語です。
そのため、例えば、東京タワーの画像を解析した場合BuildingとかTowerというラベルが返却されます。

注意事項

Rekognitionは使用できるリージョンがとても少ないです。記事投稿時点では下記の3リージョンでしか使用できません。

  • us-east-1
  • us-west-2
  • eu-west-2

Tokyoリージョンに来ることを期待!

まとめ

たった数十行で画像内の物体を検出できるとは、未来に生きている気がしました。

Rekognitionは他にも、人物の顔を認識して傾きとかを検出したり、人物画像同士の比較をし、同一人物かを検出したり、アダルト画像か検出したりできます。価格も100万枚まで1,000枚あたり1.00USDだったり、低価格なのも魅力です。

一方GCPのVision APIはAWSと比較して高機能である代わりに1,000ユニットあたり$1.50 と多少割高になります。

Rekognitionに存在しない機能を使いたい時はGCPを使う感じですかね。

【ServerlessFramework】lambdaでgmを使って画像加工をする方法

概要

ServerlessFrameworkにおいて、Lambdaで画像加工をする場合、Imagemagickかgm(GraphicsMagick)を使用することになります。
AWS公式ドキュメントではgmを使用しているので、今回はgmを使用してサムネイル作成処理について、書こうと思います。

ハマりどころ

gmがrequireできなくてハマった

lambdaのコード中に

const async = require('async');
const gm = require('gm').subClass({ imageMagick: true });

といった感じでrequireしなければならないのですが、単純にこのように記述してデプロイしても、 module not found的な感じでデプロイしてすぐにエラーとなってしまいました。

lambdaをデプロイするとAWSの中で既にmoduleが用意されているものだと勘違いしていました。

改めてAWS公式ドキュメントを読むと.zipを作成しなければならないので、手順に従って回避します。

デプロイパッケージの作成

次にハマったのが、ServerlessFrameworkにおいて、デプロイパッケージの作成です。 AWS公式ドキュメントでは下記の通りにファイルを配置し、.zipを作成せよ。とあります。

CreateThumbnail.js
/node_modules/gm
/node_modules/async

上記の通り.zipを作るのは良いんですが、ServerlessFrameworkの枠組みからいきなり外れてしまうのが問題でした。*1

ただ、sls deploy後の.zipはS3の所定のバケットに配置されることに気づきました。 つまり、ServerlessFrameworkも実は単純を.zipを作ってlambdaにデプロイしているのだとわかりました。

そのため、単純にlambdaの処理が記述されているフォルダの直下で下記を実行すれば/node_modules/が出来上がります。

  • package.jsonを用意
  • yarn add async gm

その後にいつものようにsls deployをすれば完了です。

あとは
aws lambda gm とかで検索するとgmでの処理についての記事が出て来るのでそれを参考に!

まとめ

当たり前ですが、まずは、AWSのドキュメントをしっかり読むこと!!これが重要だと感じました。
他のブログではサムネイル作成処理については書かれているのですが、
ServerlessFrameworkと組み合わせた場合の方法は書かれていない印象だったので、この記事が参考になればと思います。

*1:単純にsls deploy だけで完結しなくなってしまう

RedashでAWS DynamoDBに対してDQLを発行しデータ取得する方法

概要

表題の通りです。 RedashでDynamoDBからデータ取得する場合DQLという、SQLライクな書き方でデータを取得することになります。
今回はDynamoのIndexを指定して絞り込みを行う際に、ちょいハマりしたので、メモとして記録します。

AWS DynamoDBの設定

テーブル構造

  • Table name: test_tables
  • Primary partition key: partition_id (Number)
  • Primary sort key: sort_id (Number)

インデックス

  • Name: partition_id-index
  • PartitionKey: partition_id (Number)

DQLの書き方

test_tablespartition_idで絞り込んでデータ抽出したい場合、DQLでは下記の書き方となります。

SELECT *
FROM test_tables
WHERE partition_id = 60515 USING partition_id-index; # USINGでindex名を指定することが重要

WHERE句で属性名だけで条件指定したいところですが、DynamoDBの特性上、インデックスを指定しなければなりません。
そのため、上記のように、partition_idはpartition_id-indexというインデックスやで〜
というように明示させる必要があります。

もし、USINGを書かないと下記エラーが発生します。
No index specified with USING <index>, but multiple possibilities for query: TABLE, partition_id-index

自前で立てたRedash(0.12.0+b2449)を最新1.0.3にupgradeする方法

概要

Redashが0.12.0の時に、AWS AMIから立ち上げたのですが、
この度、メジャーバージョンアップしたので、手動でupgradeした時のメモです。

手順もなにも、ドキュメントがあるのでその通りにやるだけですが、 コマンド実行する際に設定を変更する必要があったので、その説明をします。

手順

ドキュメントの通りwgetし、実行権限を付与。

wget https://raw.githubusercontent.com/getredash/redash/master/bin/upgrade
chmod +x upgrade

その後、処理を走らせます。

sudo ./upgrade

すると、こんなメッセージが出ます。

Before upgrading to this version, please make sure to do the following changes to your /opt/redash/.env file:
    
1. If you have local PostreSQL database, you will need to update the URL from `postgresql://redash` to `postgresql:///redash`.
2. Remove the `REDASH_STATIC_ASSETS_PATH` definition.

Make sure to complete these changes before doing the actual upgrade.

この変更をしなければ、DBが見当たらない旨のエラーが吐かれてアップグレードできないので、 /opt/redash/.envを開き、下記の通り修正します。

  1. postgresql://redashpostgresql:///redashに修正。*1
  2. REDASH_STATIC_ASSETS_PATHを消す。

まとめ

ドキュメントには書かれておらず、実行時に注意してくる感じなので、
英語読めない><
とりあえずy ><
ってやってると見落としまうので、上記修正は忘れず対応しましょう!

*1:/が一つ多くなる

【ServerlessFramework】DynamoDB Streamsでデータの更新をトリガーにLambdaを動かす方法。

概要

表題の通り、DynamoDB Streamsでデータの更新をトリガーにLambdaを動かす方法について説明します。

AWSマネジメントコンソール上でのDynamoDB Streamsの有効化

まず、AWSマネジメントコンソールでStreamsを有効化する必要があります。 DynamoDB > Tables > テーブル選択 > Overview > Stream details > ManageStreamを選択

これを選択すると、ストリームを経由して渡されるデータ構造を選択できるラジオボタンが表示されます。 それぞれの意味は下記の通りです。

  • [Keys only] — 変更された項目のキー属性のみ取得。
  • [New image] — 変更後のデータのみ取得。
  • [Old image] — 変更前のデータのみ取得。
  • [New and old images] — 変更後、変更前のデータの両方取得。

あとは作成すれば、ARNが表示されます。

serverless.ymlの設定

次にserverless.ymlに設定を書き、Lambdaと紐づける必要があります。

provider:
  name: aws
  runtime: nodejs6.10
  stage: dev
  region: us-west-2
  iamRoleStatements:
    - Effect: "Allow"
      Action:
        - dynamodb:DescribeStream
        - dynamodb:GetRecords
        - dynamodb:GetShardIterator
        - dynamodb:ListStreams
      Resource:
        - "${AWSマネジメントコンソール上に表示されているARN}"
functions:
  dynamo_stream:
    handler: handler.dynamo_stream
    events:
      - stream:
          arn: "${AWSマネジメントコンソール上に表示されているARN}"
          batchSize: 1
          startingPosition: TRIM_HORIZON
          enabled: true

functions.dynamo_stream.events.stream内の各項目は

batchSize: 一度に処理するストリームの数を表します。1~10000まで指定できます。1以上の値を指定した場合、Lambdaの処理の中でループで処理をする必要があります。 startingPosition: 処理開始するストリームの位置を指定します。最新から取得か最古から取得かのどちらかを指定できます。LATEST | TRIM_HORIZON enabled true: 有効 / 無効を指定 true | false

また、eventの設定以外には、IAMの設定も必要となります。 上記の設定項目は最低限の設定です。これを設定しないとsls deploy -vをした時に下記エラーに見舞われます。

  Serverless Error ---------------------------------------
 
     An error occurred while provisioning your stack: DynamoUnderscorestreamUnderscoreproxyEventSourceMappingDynamodbDevitems
     - Cannot access stream AWSマネジメントコンソール上に表示されているARN
     Please ensure the role can perform the GetRecords, GetShardIterator,
     DescribeStream, and ListStreams Actions on your stream
     in IAM..
 

取得できるJSON

{
  "Records": [
    {
      "eventID": "78h9r97gawegaj7ddnga6e6w",
      "eventName": "MODIFY",
      "eventVersion": "1.1",
      "eventSource": "aws:dynamodb",
      "awsRegion": "us-west-2",
      "dynamodb": {
        "ApproximateCreationDateTime": 1492654321,
        "Keys": {
          "id": {
            "N": "123456789"
          }
        },
        "NewImage": {
          "column_a": {
            "N": "2"
          }
        },
        "OldImage": {
          "column_a": {
            "N": "1"
          }
        },
        "SequenceNumber": "405760000000000123456789",
        "SizeBytes": 123,
        "StreamViewType": "NEW_AND_OLD_IMAGES"
      },
      "eventSourceARN": "AWSマネジメントコンソール上に表示されているARN"
    }
  ]
}

しっかり新旧両方のデータが取得できていますね。

解決できなかった点

  1. ServerlessFrameworkだけで完結できない。 説明の通り、AWS マネジメントコンソールでストリームを追加し、それを元にserverless.ymlを設定しなければなりません。 deploy時に失敗するから気づけるとは思うのですが、漏れが発生する気しかしないです。

  2. 設定できるストリームが1テーブルにつき1つ 当初、レコード追加時のストリーム、Aカラムを更新したときのストリーム….といったように、細かく設定できると思っていたのですが、 試して見た結果、「何かしらの変更が加えられたらJSONに新旧両方のデータを詰めて渡すからよしなにやってね」って感じでした。 DynamoDBにカラムが新規作成されたらLambdaAを、更新の時はLambdaBを実行しようとした場合、テンプレートメソッドパターンや、プロキシパターンなり使わないと収集つかなくなりそうな印象を受けました。

まとめ

  1. AWSマネジメントコンソールでStreamsを有効化
  2. serverless.ymlに設定

この2ステップだけでDynamoDBストリームを受け取りLambdaに渡せるのはやはり便利です。 ただ、マネコンとserverless.ymlの両方に設定を加えなければならないのは漏れが発生しそうなので、もう一声といったところでしょうか。

【ServerlessFramework】S3のオブジェクト格納をトリガーにLambdaを動かす方法

概要

S3に何かしらのオブジェクトを配置したことをトリガーにLambdaを動かす設定について紹介します。 runtimeはnode.jsです。

lambdaの処理を書く

lambdaにはトリガーが正常に動いていることだけを確認すれば良いので、 console.log("hello")とだけ書いておきます。 ファイル名はhandler.jsにしておきます。

'use strict';

module.exports.hello = (event, context, callback) => {
  console.log(JSON.stringify(event, undefined, 1));
  console.log("hello");
  const response = { 
    statusCode: 200,
    body: "{\"msg\": \"success\"}"
  };  
  callback(null, response);
};

serverless.ymlの設定

functions:
  hello:
    handler: handler.hello
    events:
      - s3:
          bucket: "uploads"
          event: s3:ObjectCreated:*
          rules:
            - prefix: original-files/
    memorySize: 128 
#resources: # もしリサイズ処理をするなら、リサイズ後のデータを格納するバケットが必要
#  Resources:
#    UploadBucket:
#      Type: AWS::S3::Bucket
#      Properties:
#        BucketName: "lambda-result"

functions.hello.events.s3ブロックは、トリガーを検知するS3バケットの設定 & 生成時に実行されます。 そのため、serverlessを使用しないでAWSマネジメントコンソールから手動で作ったバケットを後からserverlessで操作しようとすると、下記のエラーに見舞われます。

  Serverless Error ---------------------------------------
     An error occurred while provisioning your stack: S3BucketBucketName
     - bucket-name already exists.

LambdaのTriggerだけを後から追加はできない(というか、しにくいというか、避けたい)ってことですね。

【ServerlessFramework】AWS LambdaとCognitoで作るセキュアなS3へのオブジェクト格納

概要

ユーザーがアップロードした画像データをS3に保存するケースにおいて Serverless Frameworkを使用して、AWS API Gateway 経由しLambdaで処理をするときに、 Cognitoで認証したユーザーのIAMをSTSを使用してS3にPUTするときの説明です。

f:id:watasihasitujidesu:20170417083912p:plain

今日は上記の図の四角で囲った部分の話をします。

serverless.yml

provider:
  name: aws
  runtime: nodejs6.10
  stage: dev 
  region: us-west-2
#  iamRoleStatements:
#    - Effect: "Allow"
#      Action:
#        - "s3:PutObject"
#      Resource:
#        - "arn:aws:s3:::yukashita-image-uploads/original-files/${self:provider.stage}/*"
functions:
  auth:
    handler: auth.auth
  upload:
    handler: handler.upload
    events:
      - http:
          path: upload
          method: post
          authorizer: auth
    response:
      headers:
        Content-Type: "'application/json'"
      template: $input.path('$')
resources:
  Resources:
    UploadBucket:
      Type: AWS::S3::Bucket
      Properties:
        BucketName: "bucket"

iamRoleStatementsをコメントアウトしていますが、Lambda自体にIAM(認可)の必要はありません。 というのも、認証されたCognitoIdentity UserのIAMで操作をするので、 必要な権限はCognitoのIAMに設定していきます。(設定自体はCognitoのIAM設定で説明します。)

Lambda

'use strict';

const aws = require("aws-sdk");

var cognitoidentityserviceprovider = new aws.CognitoIdentityServiceProvider({
    apiVersion: '2016-04-18',
    region: 'us-west-2'
});

module.exports.upload = (event, context, callback) => {
  var AWS = require('aws-sdk');
  AWS.config.region = 'us-west-2';
  
  console.log(AWS.config.credentials) // Enviroment Credentialとなる。つまり、Lambdaで設定されているCredential

  var options = { 
    params: {
      apiVersion: '2006-03-01',
      Bucket: "bucket"
    }   
  };  
  var bucket = new AWS.S3(options);

  var idToken = event.headers.Authorization; // 認証されたCognitoIdentity UserのidTokenを取得
  
  // AWS IAM STSでCognitoAuthUserに紐づいたクレデンシャルを取得。
  // CognitoIdentityCredentialsは内部的にSTSを返してくれる。
  AWS.config.credentials = new AWS.CognitoIdentityCredentials({
    region: "us-west-2",
    IdentityPoolId : 'us-west-2:your-identity--pool-id',
    RoleArn: "arn:aws:iam::123456789:role/Cognito_your_poolAuth_Role", // AuthRoleであることに注意
    Logins : { 
      'cognito-idp.us-west-2.amazonaws.com/us-west-2_ABCDEFG' : idToken // idToken != accessTokenであること
    }   
  }); 

  // AWS.config.credentialsを書き換えただけでは反映はされない
  // この時点では、AWS.config.credentials.needsRefresh == trueとなる
  
  // AWS.config.credentials.getを呼ぶと、未反映の場合はAWS.config.credentials.refreshを呼び出し、反映させる
  AWS.config.credentials.get(function(err) {
    // この時点で、AWS.config.credentials.needsRefresh == falseとなる
    // Cognito Credentialとなる。
    console.log(AWS.config.credentials)
    if (err) console.log(err);

    var params = { 
      Key: ["bucket", AWS.config.credentials.identityId, "object_name.jpg"].join("/"), // AWS.config.credentials.identityIdで認証をされたCognitoIdentity Userしか触れない領域を確保する。
      ContentType: "image/jpg",
      Body: event.body
    };
    bucket.putObject(params, function(err, data) {
      if (err) {
        console.log("Error", err);
      } else {
        console.log("Success", err);
      }
    });
  });
  callback(null, event);
};

ちょっと長いのですが、注意点はコードコメントにしています。 かいつまんでポイントを説明します。

  1. Lambda起動直後はAWS.config.credentialsEnviroment Credentialとなる。つまり、Lambdaで設定されているCredentialです。この時点ではLambdaにはなんの権限がないので、AWSリソースにアクセスしようとした場合、AccessDenyになります。
  2. AWS.CognitoIdentityCredentialsでCognitoIdentity Userのクレデンシャルを取得します。また、このときに渡すTokenはidTokenです。accessTokenではありません。公式ドキュメント
  3. AWS.config.credentials = new AWS.CognitoIdentityCredentialsとしただけでは未反映の状態です。AWS.config.credentials.getで反映させる必要があります。
  4. AWS.config.credentials.get後のAWS.config.credentialsCognitoCredentialとなります。これでCognitoで設定したIAMの権限に切り替わります。

最後にCognitoのIAM設定を確認します。

CognitoのIAM設定

{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Effect": "Allow",
            "Action": [
                "mobileanalytics:PutEvents",
                "cognito-sync:*",
                "cognito-identity:*"
            ],
            "Resource": [
                "*"
            ]
        },
        {
            "Effect": "Allow",
            "Action": [
                "s3:PutObject"
            ],
            "Resource": [
                "arn:aws:s3:::bucket/${cognito-identity.amazonaws.com:sub}/*"
            ]
        }
    ]
}

Resourceで設定する内容は、LambdaのS3.putObjectの際に指定するKeyの許可について指定します。 ${cognito-identity.amazonaws.com:sub}を指定していますが、これはCognito Identity poolのIdentityIDです。
設定するIAM 変数名がものすごくわかりにくいのですが、Cognito User pool の Userに割り当てられるsubではありません。*1

このIAM変数を利用すると、s3://bucket/Cognito Identity poolのIdentityID/オブジェクトにしかアクセスできなくなります。 言い換えると、他のユーザーの情報にアクセスが不可能になります。 また、同様にDynamoDB Finegrain アクセスも同じ概念となります。

解決できなかったこと

今回はCognitoのIAMをAWSマネジメントコンソールから手で書き換えるしかありませんでした。 理由はserverless.ymlでIAMのresourceを作成できないからです。 具体的に言うと、IAM > Roles > Trust relationship の Principal > Federatedをcognito-identity.amazonaws.comに設定できません。

そのため、ここだけは手動でやらなくてはならないという悲しい状況でした。

Cognitoは設定値が紛らわしく、どれを使えば良いの?といった感じです。 今回出てきたものは、下記の通りです。

  • idToken != accessToken
  • Cognito Identity pool の IdentityID != Cognito User pool の User sub

まとめ

一言でまとめると、 Lambdaの処理中にCognito Identity で設定したIAMを使う だけだと思います。
serveless.ymlでIAMを定義できなかったり、AWS.congif.credentialsがrefreshしないと反映されなかったり、そもそもCognitoの設定値が紛らわしかったりで、散々ハマりましたが、 おかげで各サービスの理解が深まりました。

*1:ここでめちゃくちゃハマりました。

Serverless Framework 1.10.2でAWS IAM変数(${cognito-identity.amazonaws.com:sub})を使用する場合の設定

概要

標題の通りですが、Serverless Framework 1.10.2において、serverless.ymlにAWS IAM変数(${cognito-identity.amazonaws.com:sub}など)を使用する場合、
フレームワークの挙動として${文字列}の値を設定した変数に置き換えようとする動きをするので、その挙動を変更し、IAM変数を使えるようにする方法を書きます。
※今回はcognito-identity.amazonaws.com:subに限定して書きますので、汎用的ではありません。

元のコード

provider:
  name: aws 
  runtime: nodejs6.10
  stage: dev 
  region: us-west-2
  iamRoleStatements:
    - Effect: "Allow"
      Action:
        - "s3:PutObject"
      Resource: "arn:aws:s3:::mybucket/${self:provider.stage}/${cognito-identity.amazonaws.com:sub}/*"

このような感じで、自分のcognito identityに紐づいたs3 bucketしか触らせないようにするIAM Roleを記述し、 sls deploy -vした場合、

  Serverless Error ---------------------------------------
 
     Invalid variable reference syntax for variable cognito-identity.amazonaws.com.
     You can only reference env vars, options, & files. You
     can check our docs for more info.

こんな感じで怒られます。 そんな変数ねーよって感じですね。

そこで、ここの処理をどうしているのか追っていったところ
variableSyntaxという名の、それっぽものがありました。

さらに調べると、providerブロックの直下にvariableSyntaxを記述すると、記述した値でオーバーライドされとのことでした。 正直正規表現で全てのパターンを網羅するの気合いがなかったので、cognitoに限定した正規表現を作りました。

修正前: variableSyntax: '\\${([ :a-zA-Z0-9._,\\-\\/\\(\\)]+?)}'
修正後: variableSyntax: "\\${([^cognito*+][ :a-zA-Z0-9._,\\-\\/\\(\\)]+?)}"

単純ですね。cognito*+だった場合は対象から除外しているだけです。

修正後のコード

provider:
  name: aws 
  variableSyntax: "\\${([^cognito*+][ :a-zA-Z0-9._,\\-\\/\\(\\)]+?)}"
  runtime: nodejs6.10
  stage: dev 
  region: us-west-2
  iamRoleStatements:
    - Effect: "Allow"
      Action:
        - "s3:PutObject"
      Resource: "arn:aws:s3:::mybucket/${self:provider.stage}/${cognito-identity.amazonaws.com:sub}/*"

これで、deployし、AWS マネジメントコンソールのIAM > Roles > Review Policyで確認しましょう。

f:id:watasihasitujidesu:20170412113554p:plain

意図した通りの挙動になっていますね。

ファイル内の改行を置換するコマンド

2ファイル間で重複する / しない 行を出力する方法
こちらの操作をするときに、セットで、ファイル内の改行を置換するコマンドを調べることがあるので、
メモ程度に残しておく。

$ cat hogehoge.text
1
2
3
4
5

上記のファイルを1,2,3,4,5と出力したい場合のコマンド

cat hogehoge.text | sed -e :loop -e 'N; $!b loop' -e 's/\n/ /g'

2ファイル間で重複する / しない 行を出力する方法

タイトルの通り、何気に結構使う処理だけど都度調べているからメモとして残す。

a.text と b.textが以下の内容の時、1と 2,3,4,5を出力したい場合

$ cat a.text
1
2
3
4
5

$ cat b.text
2
3
4
5

$ sort {a,b}.text | uniq -u # ユニークな行を出力
$ sort {a,b}.text | uniq -d # 重複行を出力

@t_wada さんの「Mac の開発環境構築を自動化する (2015 年初旬編)」をAnsible ベストプラクティスに則り書き換えてみた

概要

t-wada.hatenablog.jp

Ansibleでmacの環境構築する際、id:t-wada さんの上記の記事を参考したのですが、 Ansible Best Practicesに沿っていなかったので、書き直してみました。

Ansibleを動かすまで

こちらは、t_wadaさんの記事のままです。

sudo xcodebuild -license
xcode-select --install
ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
brew doctor
brew update
brew install python
brew install ansible

どこを直したのか

twada/macbook-provisioning

hoshinaoshi/macbook-provisioning

本家とforkしたリポジトリを比較しながら、修正した点を挙げていきます。 階層構造も修正しています。

【本家】

.
├── LICENSE
├── README.md
├── hosts
├── localhost.yml

【修正後】

.
├── LICENSE
├── README.md
├── ansible.cfg
├── group_vars
├── hosts
├── localhost.yml
├── roles
│   ├── homebrew
│   │   ├── defaults
│   │   ├── files
│   │   ├── handlers
│   │   ├── meta
│   │   ├── tasks
│   │   │   └── main.yml
│   │   ├── templates
│   │   └── vars
│   │       └── main.yml
│   ├── homebrew-cask
│   │   ├── defaults
│   │   ├── files
│   │   ├── handlers
│   │   ├── meta
│   │   ├── tasks
│   │   │   └── main.yml
│   │   ├── templates
│   │   └── vars
│   │       └── main.yml
│   ├── oh-my-zsh
│   │   ├── defaults
│   │   ├── files
│   │   ├── handlers
│   │   ├── meta
│   │   ├── tasks
│   │   │   └── main.yml
│   │   ├── templates
│   │   └── vars
│   └── ricty
│       ├── defaults
│       ├── files
│       ├── handlers
│       │   └── main.yml
│       ├── meta
│       ├── tasks
│       │   └── main.yml
│       ├── templates
│       └── vars
└── site.yml

*1

site.ymlを作成し、localhost.ymlをinclude

ベストプラクティスではsite.ymlをmaster playbookとします。 また、プロビジョニング対象の役割(production, stagingなど)ごとに実行するroleをまとめたplaybookも作ります。 今回はlocalhost.ymlのみですね。*2

これらのファイルはroleをincludeするだけに留め、ここに細かいタスクを書いていくことはしません。(後述)

ロールの割り振り

元々のlocalhost.ymlのタスクは大きく4つの処理をしています。

  • homebrew
  • homebrew-cask
  • oh-my-zsh
  • ricty

今回はローカル環境のみが対象ですが、複数のプロビジョニング対象があった場合に、個別に差し込めるようにするため、 これらのタスクをrolesディレクトリ配下にそれぞれの役割ごとに分割します。 directory-layout

loclhost.ymlに列挙された変数を各ロールに振り分ける。

loclhost.ymlにhomebrew_taps, homebrew_packages, homebrew_cask_packagesの3つが定義されていましたが、 これらはhomebrewとcaskで使用するので、

  • ./roles/homebrew/vars/main.yml
  • .roles/homebrew-cask/vars/main.yml

に記述します。

./roles/hogehoge/vars/main.ymlに変数を記述すると
./roles/hogehoge/tasks/main.ymlの実行時に自動で変数を読み込み、タスク内で使用することができます。

localhost.ymlに記述されているhandlersはricty用なので、ricty/handlers/main.ymlに移動

localhost.ymlに記述されているhandlerは、よく見るとRicty用の処理であるため、Rictyロールのhandlerとして定義します。 こちらは、varsと同様にhandlerも同role内のhandlerディレクトリに記述していれば、notifyをした際に呼び出されます。

- name: run fc-cache
  shell: fc-cache -vf

localhost.ymlでtasksとして記述された内容をroleに任せる。

これらのファイルはロールをインクルードするだけに留め、ここに細かいタスクを書いていくことはしません。(後述)

ここまでの書き換えで、各ロールにvars, tasks, handlerを分けることができたので、 localhost.ymlではロールをインクルードするだけにします。

---
- name: Setup my MacBook
  hosts: localhost
  connection: local
  gather_facts: no 
  roles:
    - { role: homebrew,      tags: [ homebrew ] }
    - { role: homebrew-cask, tags: [ homebrew-cask ] }
    - { role: oh-my-zsh,     tags: [ oh-my-zsh ] }
    - { role: ricty,         tags: [ ricty ] }

だいぶスッキリしましたね。

また、tagを切っておくと、指定したタグだけ実行 / 指定したタグをスキップなどができるので、追加しておきます。 ansible-playbook site.yml --tags "homebrew,ricty" ansible-playbook site.yml --skip-tags "oh-my-zsh"

playbook実行時の引数を極力減らせるように設定

HOMEBREW_CASK_OPTS="--appdir=/Applications" ansible-playbook -i hosts -vv localhost.yml

実行時にhostsの設定をしたり、HOMEBREW_CASK_OPTSを設定したりするのはめんどくさいので、

ansible.cfgを作成し、デフォルトの動作を設定をします。

[defaults]
hostfile = ./hosts

環境変数については、homebrew-caskのタスクの一部として実行するようにします。

- name: HOMEBREW_CASK_OPTS設定
  shell: export HOMEBREW_CASK_OPTS="--appdir=/Applications"
...後続の処理がずらずら〜

ここまでの設定で、実行時のコマンドが HOMEBREW_CASK_OPTS="--appdir=/Applications" ansible-playbook -i hosts -vv localhost.ymlansible-playbook -vv site.yml となりました。 シンプル!

まとめ

以上でAnsible ベストプラクティスを適用した、Mac の開発環境構築を自動化する (2015 年初旬編)です。

"mac ansible"などで検索すると、localhost.ymlにtasksがばーーーーーっと書かれたplaybookをよく目にする印象があります。

複数のプロビジョニング対象が存在する場合は、ベストプラクティスが有効だと思いますが、 構築する対象がローカル環境のみで、処理(や、ロール)が少ないのであれば、1ファイルにゴリゴリ書いても良いのではないかと感じました。

ただ、実際は、開発スタートをするまでにrbenvの設定をしたり、ミドルウェアの設定をしたりなんだりすると、localhost.ymlが肥大化してしまうのではないかと考えられるため、早め早めにロールだけでも分けて記述するのが落とし所かと思います。

こちらにコードを置いておきます。
https://github.com/hoshinaoshi/macbook-provisioning

今回Ansibleを初めて触ってみたのですが、ymlで書くのが地味に楽でした。
Ansibleの処理も「Ansible {{やりたいコマンド}}」で検索 => 1つ目の記事ではい理解〜というような感じでした。
自分は、初めての技術に触れるときは、初心者用の書籍を購入して、一読するのですが、Ansibleにおいては下記の書籍を買いました。

*1:中身が空のディレクトリは削除しても良いかも

*2:通常は複数のサーバーに対して行うので、若干無理矢理感がありますね